新人さん向けおすすめの揃え方
用意する時期を大まかに3段階に分けて考えます。
すでに教材用としてブラントカット用シザーやベース用セニングなどをご用意していると思いますが、教材用とプロ用は少しレベルが異なるのが一般的です。 サイズも使い勝手もご自分で選んだものではないと思いますので、まずは基本となる「ベース用」のシザーとセニングを選びましょう。
メインシザー(ブラントカット用)
しっかりと切れるハサミを選びましょう。 プロ用はより鋭い刃付けになっていますので、「切れるハサミ」に慣れておく必要もあります。
一番長く使うブラントカット用シザーは、鋭い刃付けのものが永切れするのでおすすめです。刃線も直線に近い方が長く使えます。
- 1)
- GHSシリーズ…ちょうど中間的なシリーズで、どなたでも使いやすい形状と刃付け。
- 2)
- GHSY/XKシリーズ…GHSシリーズに比べてより刃付けが鋭く永切れする。
- 3)
- GH-AirRシリーズ…ハンドルにコブが付いて持ちやすく軽い。
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- 選ばれる順になっています。
お店の意向も強く影響します。メガネタイプ指定のお店もあります。
お勧めはクセがないノーマルなオフセット(段違い)タイプです。
まずは6インチを基準として、男性や手の大きい方は6.25や6.5インチ 女性で小さめの方は5.5インチを選択肢にいれると良いでしょう。 お勧めは6インチ、6.25インチです。長めのもので慣れる方が後々選択肢の幅が広がります。
ベース用セニング(25〜30%)
刃が丸くなると少しセニング率が落ちますので、30%弱のものが長く使えます。 クシ刃に溝があるものとないものとで使用感が変わりますが、溝ありタイプの方が耐久性があるのでおすすめです。 セニングはクシ刃が上になる「正刃」と、下になる「逆刃」があり、用途により使い分けます。 最初の1丁は両用できるメガネタイプがおすすめです。
- 1)
- SH3シリーズ…セニング率約30%で、耐久性にすぐれて切れ味が柔らかい。
- 2)
- DS2/DS4シリーズ…クシ刃に溝がないフラットタイプで、引き切りにも対応できて使い勝手がいい。
- 3)
- SH4シリーズ…メンズのお客様が多いお店では、少し多めに取れる方が仕事が早い。
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- 選ばれる順になっています。
実際にお客様をカットする時には、少しバリエーションがあると安心です。 シザーはドライカット用、セニングはベース用より少ない質感調整用のものをプラスしましょう。
ドライカット用シザー
柔らかいカットラインに仕上げるためのドライカット用シザーです。 チョップカットやスライドカット、ストロークカットに対応できる刃線がカーブしたものを選びましょう。
- 1)
- GHS280シリーズ…一番カーブのある刃線で、チョップカットがしやすいハンドルを採用。
- 2)
- GHS360R/GHS360シリーズ…スライドカットがしやすい刃元の加工と使い勝手のよい刃線。
- 3)
- XRDシリーズ…スライドカットに特化した刃付け(特許取得)
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- 選ばれる順になっています。
質感調整用セニング(約15%)
顔回りなど、デザインを重視する部分では少な目のものが必要です。
- 1)
- SH1シリーズ…SH3の約半分のセニング率で耐久性があり、根すき(根元の立ち上げ)にも使いやすい。
- 2)
- DS2シリーズ…クシ刃に溝のないフラットタイプは、引き切りに対応できるので使い勝手がいい。
- 3)
- XDシリーズ…DS2よりセニング率の調整が可能で、幅広い使い方ができる。
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- 選ばれる順になっています。
お客様が増えてきたら、ご自分の客層に合わせたバリエーションや、スピードアップのためのアイテムが必要です。 また、メインのアイテムは「予備」を用意しましょう。 研磨に出す際に必要なことはもちろんですが、突然の事故(落下など)や紛失の時の備えになります。 予備用は少し方向性を変えるとバリエーションが増えて楽しめます。
刈り上げ用セニング
- 1)
- NSHシリーズ…溝ありタイプですが少し引き切りができるため、使用用途が広い。
- 2)
- SH6シリーズ…刈り上げ用専用セニングで仕事が早くキレイに仕上がる。
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- 選ばれる順になっています。
予備用
刃線が違うもの
(直線寄りから順にカーブが強いドライカット用になります。)
GHSY/XK/K GH-AirR/GHS925 GHS GHS360R/GHS360
ハンドルが違うものやクシ刃の形状の違うもの
メガネハンドル オフセットハンドル
溝あり 溝なし